10代で出会った,その後のキャリアプラン検討のベースになった本は、キャリア本ではなかった。
大学生のときに出会ったその本は、私のキャリアプラン検討のベースとなったが、キャリア本ではなかった。
自由の時間を大量に消費していた大学生時代に、少しは将来のことを考え始めようとしたものの、大多数の学生がそうであるように、私も何を考えるのが将来を考えることなのかよくわかっていなかった。。。
将来を考えるとはどういうことか?
・お金の稼ぎ方を考えればよいのか?
・良い会社に入ることを考えれば良いのか?
・住みやすい場所に住むことを考えれば良いのか?
当てもない、そして、なかば、真剣でもない状態で時間をさらに消費していた頃、ある1冊の本に出会った。
それが、人生の地図である。
たまたま寄った本屋さんで、たまたま偶然でくわした。
インパクトがありそしてつい中身を見てみたくなるような表紙に一目惚れし、購入した。
ぎっしり字がつまっている・・・なんてことはなく、むしろその逆。。。
写真と、短い文章が流れるリズムのように綴られておおり、あっという間に虜になっていた。。。
そして、当たり前のことにようやく気づかされる。
人生とは、やりたいことをやることだ!
こんなに素直に、こんなに当たり前のことを受け入れることができるなんて、自分でも驚いた。
一歩間違えば、つい受け入れることが恥ずかしいというくらい、まっすぐで、シンプルなメッセージを、私はすべて受け入れて、むしろ感銘すら受けていたのだった。
大学生時代には想像できない楽しい社会人生活
・・・結局わたしは、理系大学卒業後、いわゆる”文転”し、企画系の職業に就いたのだが、働きだしてから10年間、いまのところ全く後悔はしていない。。。
むしろ、こんな人生が歩めるのかと、大学時代には想像できなかった社会人生活を楽しんでいる。
きっとこの本に出会えていなければ、くそつまらない人生を歩んでいたのだろう。。。
悶々とした感情はチャンスである。そのフラストレーションの向け先、そして、その向け先を決断するヒントをくれるのは、こういった本なのかもしれない。。。
誰かを大切にしたいということは何歳になっても人を突き動かす原動力になり得る
誰かを大切にするより自分を大切にしていた過去
きっと誰にでも誰かを大切にしたいと思った瞬間があったと思う。
それは家族かもしれないし、友達かもしれないし、恋人かもしれない。。。
どちらかというと、私はそういう瞬間をあまりもたず、”自分が大切”という人生を歩んできたように思う。
そんな私でも、誰かを大切にしたいと思った瞬間がなかったわけではない。
そしてこの本に出会ったことで、その”思い”というのは人以上に深くなっていると思う。
20代前半に出会った人を大切に思うことを教えてくれた本
大学生時代に出会ったLOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉
この本が私から人を大切にすることの恥ずかしさを奪い、
大切にすることの重要性、
大切にすることによる人の成長、
を教えてくれた。
10年たって、環境が変わっても変わらない思い
そして今、私は30を過ぎ、家族も持つようになったが、ますますこの大切を感じている。
この本に出会うまではサラリーマンの”家族のためにがんばる”という台詞は大嫌いであった。
できないサラリーマンの言い訳にしか聞こえなかったからだ。
”自分はどれほど辛くても家族のためにがんばっている”・・・
こういうことを受け入れることができなかったのだ。
家族は”足枷”ではない
だが、私は今まさに”家族のためにがんばる”という気持ちでいる。
やはりまだ声に出すほどにはなっておらず若干の抵抗はあるが、
”家族を笑顔にするために、がんばる。そして自分も楽しみ家族をより楽しませる”・・・
という考えが、本当にいろいろなことに私をチャレンジさせてくれる。
きっと私がこの本に出会えていなかったら、
家族を”足枷”としてとらえてしまっていたかもしれない。
”言い訳”に使っていたかもしれない。
大切にしたいからこそ、自由に!楽しく!
けどこの本は教えてくれた。
「誰かを大切にしたいということは何歳になっても人を突き動かす原動力になり得る」。
「誰かを大切にしたいからこそ、自由に!楽しく生きなければならない!」。
と。。。